glass_doorつい最近ですが、磨りガラスと曇りガラスはどっちが良いのかという質問をする人がいました。しかしそもそも磨りガラスと曇りガラスは、ほぼ同じものを指しています。強いて言えば曇りガラスの一種が磨りガラスだと考えれば間違いないでしょう。

磨りガラスはガラスの表面に細かいデコボコを付けることによって、ある程度の不透明さを持つようにした製品のことです。本来であれば透明度が優先される窓ガラスですが、完全に見えてしまうとプライバシーを守ることができなくなるため、採光の性能は維持しつつも室内がはっきりと見えないよにしたい場所で使います。浴室の手前の脱衣場などは当然ですが、隣家の窓ガラスとちょうど向かい合わせになっている場合は、特にそうした配慮がお互いに必要になる場所ということになるでしょう。
しかしこの磨りガラスには、汚れが付着しやすいという欠点があります。ガラスの特性として採光は充分に維持できていて、しかもプライバシーも保護できるが非常に優れたポイントと言えるでしょう。

そのいっぽうで弱点もあります。たとえば透明なガラスは表面が平らであるため、引っかかる場所がないため汚れが付きにくく、付いてしまった汚れも落ちやすいというのは容易に想像できるでしょう。磨りガラスの場合、ちょっと手で触れれば指紋がすぐに残りますし、それ以外の付着物も取れにくいという弱点があるのです。

こうした悩みを解決してくれるのが、磨りガラスに薬品処理などを行ったフロストガラスです。フロストガラスは表面の加工処理をするために、通常のガラスよりもかなり割高ですが、最近普及が著しいペアガラスにも導入することができるため、利便性の高いガラスであるといえるでしょう。
磨りガラスも曇りガラスもフロストガラスも型板ガラスも、用途によって使い分けが重要です。窓ガラスは住宅の建具という、いわば道具ですから、一概に性能を比べることなどナンセンスなのです。

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